Jリーグが来季、出場機会の少ない若手の実戦経験を増やすため“育成マッチデー”の新設を検討していることが22日、分かった。日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が求める若手底上げのための強化策で、年10試合前後の指定日を設け、各クラブの若手が対戦する。Jリーグは来季、J1、J2クラブの2軍に当たるセカンドチームと、U―19世代を中心とした選抜チームのJ3参戦も計画中。育成“3本柱”で若手のレベルアップを図る。
ハリル監督が望む若手強化へ、新たな一手となるのが“育成マッチデー”だ。リーグ戦の合間に指定日を設け、年10試合前後を実施。遠征費を少なくするため、地理的に近いクラブ同士による対戦が組まれる予定で、けが明けのベテランが調整する場などにならないよう年齢制限などを設定する方針だ。1992年から2009年に実施されていたJサテライトリーグに近い形となる。
育成年代の強化は急務だ。昨年、U―16、U―19、U―21がアジアの大会で4強入りを逃すなど、育成年代は苦戦が続く。リオ五輪出場を狙うU―22代表をみても、J1でレギュラーをつかんでいるのは湘南・遠藤航、川崎・大島僚太ら数人。ハリル監督も常々「日本代表を強くするには若手の出場機会を増やさないといけない」と訴えてきた。
すでにJリーグは、来季からセカンドチームのJ3参戦も検討中。G大阪、F東京、C大阪、鳥栖の4クラブが参戦意思を持っているが、資金や施設面の問題で、セカンドチームを持てず導入に難色を示すクラブも存在。そこで浮上したのが“育成マッチデー”だった。
2020年東京五輪を見据え、U―19(19歳以下)を中心としたチームのJ3参戦案も進んでいる。目標とするメダル獲得に向け、東京五輪の中心となる選手たちの強化を図ることになる。
A代表は昨年のブラジルW杯で1次リーグ敗退と惨敗し、アジア各国との差も縮まりつつある。将来を考えれば若手の底上げは重要課題。育成に特化した“3本の矢”で、若手の開花を促進する。
Yahoo!ニュース スポーツ報知より
0コメント