3連勝のミランを地元紙が絶賛 ラツィオ戦の本田FKには「ひどかった」

「採点なし」の本田に厳しい寸評
 日本代表FW本田圭佑所属のACミランは、1日のラツィオ戦に3-1と勝利。ここにきて3連勝と、首位との勝ち点差を5まで詰めてきた。そのラツィオ戦で、本田は後半36分から途中出場。地元紙では「採点なし」の文字が並んだが、「ガゼッタ・デロ・スポルト」では厳しい寸評をつけられている。

「FKのチャンスを得るが、FKはひどかった。他のことをする時間はなかった」
 アディショナルタイムが3分ほど経過したところで、本田はMFジャコモ・ボナベントゥーラのパスに抜け出しにかかったところで相手に倒され、ゴール前でのFKを得た。自ら壁の上から落ちるボールで狙ったが、ボールはそのままクロスバーを越えた。そのキックを「ひどかった」と酷評されている。
 一方で、チームの勝利に対しては称賛の声が上がっている。同紙は「8日間で3連勝。ベルトラッチ、メクセス、バッカのゴールで、ミランは首位と勝ち点差5」という見出しで報じた。また、「ベルトラッチ、メクセス、チェルチ。元ジャッロロッシたちの仕返し」と、ローマに所属経験のある選手たちが、同じローマを本拠地とするラツィオとの“ダービー”で、ミランに勝利を呼び込んだと称えている。
 また、ミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督について、このようなエピソードを報じている。FKの名キッカーとして名を馳せた指揮官の息子は、この日のオリンピコスタジアムでボールボーイをしていたという。
「ミハイロビッチの家族はローマに住んでいて、昨日ラツィオでプレーしている13歳の息子ドゥサンが、ボール拾いをしていた。ラツィオのユースでプレーしている。お父さんは1998年から2004年にラツィオにいた」
チェルチを躍進の立役者と称賛
 ガゼッタ紙のほか、「コリエレ・デロ・スポルト」紙、「トゥットスポルト」紙でも、この勝利の立役者として右ウイングで先発したFWアレッシオ・チェルチが高く評価されている。ガゼッタ紙は「6.5点。イタリアで一番ブーイングを受けていたが、試合を正しい方向へ向けるエピソードの中にいた。右足でストップし、左足で打ったシュートがポストに当たったのは美しいプレーだった」と評価。最高点はボナベントゥーラの7.5点だった。
 一方で、コリエレ紙とトゥットスポルト紙はどちらもチェルチをチーム内での最高選手と評価している。
「7.5点。元トリノの選手は爆発的に活躍し出した。最低2回、ゴールも決めそうだった。ベルトラッチに良いチャンスを作った。4回連続スタメンだった」(コリエレ紙)
「8点。4試合連続スタメン。それが、ミランがどうして成功しているのかの理由。ミハイロビッチに、称賛されるようなプレーで恩返しした。ゴールに絡み、角度のないところからシュートしてポストに当てた。敵の頭痛の種になった」(トゥットスポルト紙)
 本田は4-3-3システムでは、チェルチと右ウイングの座を争うと見られているが、そのライバルがスタメン起用され始めたトリノ戦からミランは3勝1分と結果を残している。この日のチェルチも高評価で、本田にとって状況は厳しい。次節はボナベントゥーラが出場停止となるが、そこでなんとかアピールの場を得たいところだ。

yahoo!ニュース
サッカーマガジンゾーンウェブより



サイト閉鎖中

0コメント

  • 1000 / 1000