香川の3年半ぶりヘッド弾に地元紙が最高評価


<ブンデスリーガ:ドルトムント3-2シャルケ>◇8日◇ドルトムント
 日本代表MF香川真司(26)が、約3年半ぶりのヘディングで今季3点目を決めた。同じルール地方のシャルケ戦に左MFでフル出場。前半30分に頭で先制ゴールを奪い、地元紙で「ヘッドモンスター」と絶賛された。今季の公式戦7点目で昨季の6得点を上回った。W杯アジア2次予選に向けて今日10日、予定より1日遅れてシンガポールで日本代表に合流する。

その瞬間、約8万人がひしめくスタジアムが沸騰した。90年の歴史を誇るルールダービーの前半30分。右クロスにMF香川が飛び込んだ。競り合ったシャルケのDFノイシュテッターは190センチ。193センチのDFマティプと189センチのMFゴレツカも詰めてくる。その中で175センチがタイミング良く最高点に到達し、頭でボールをたたきつけた。
 ノイシュテッターを左肩で押さえ込みながらの一撃が、ワンバウンドしてゴールネットを揺らす。叫び、両腕を回し、味方の抱擁で身動きが取れなくなるまでガッツポーズを繰り返した。「記憶にない…。でも集中してました」と話すヘディング弾はドイツでは12年3月17日のブレーメン戦以来1331日ぶり。「カ~ガッワッシンジ~」の応援歌を全身に浴び「特別な雰囲気のダービーで結果を残せてよかった」と納得した。
 通算147回目のダービーは原点だった。ドルトムントに加入した10年の9月19日。同じシャルケ戦で欧州初の1試合2発で、当時のクロップ監督から「シンジは、この街で忘れられない存在になった」と評された。以来5年ぶりのダービー弾。苦手だった頭で決め「今季は空中戦で競ることを求められているし、怖さに負けない気持ちを強く持って、ぶつかれている」。地元紙ルール・ナハリヒテンで「ヘッドモンスター」と紹介される成長だった。
 公式戦7点目で早くも昨季の6点を超えた。両軍最多の12・08キロを走り、ビルト紙の採点も最高評価の「1」で、今季4度目の今節のベストイレブンに選出された。試合後は交通渋滞などのため搭乗予定便に乗れなかったが、1日遅れで日本代表に合流する。

Yahoo!ニュース
日刊スポーツより

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