【サッカーダイジェスト取材記者の採点&寸評】MOMは1得点・2アシストの清武。岡崎、長谷部の働きも見逃せないが、4-4-2で柏木は“消えた”

ほとんどピンチのなかった守備陣だが、細かいミスが散見。

【日本代表・総評】6

 中盤がダイヤモンド型の4-4-2システムで臨んだアフガニスタン戦では、ハリルホジッチ監督の“予告どおり”グラウンダーのパスで崩すサッカーを実践。しかし、30分過ぎまでは最終局面──特にクロスの精度を欠いてゴールに結び付けられなかった。

チームとしてあまり上手くいかなかった証拠に、プレーが止まった28分には先発11人がピッチ中央で円陣を作って話し合う光景も見られた。

 後半はある程度狙った形が見えたが、上出来とは言い難い。なにより気になったのは、インサイドハーフの柏木が消える時間帯が多かった点だろう。

【個人採点・寸評】

[GK]

23 東口順昭 6

ピンチらしいピンチは19分のCKくらい。見せ場はなく、可もなく不可もなしという評価だ。無失点に抑えたのが唯一にして最大の収穫。

[DF]

5 長友佑都 6

49分のボレーは打ち損ねた。とはいえ、全体的には安定。5分に素早い帰陣でカウンターを阻止した守備はハイライトのひとつだ。

6 森重真人 6

柔らかい足技でビルドアップに関与。CKからヘディングシュートを放つなど攻撃面でアピールした。及第点の「6」には届くだろう。

19 酒井宏樹 6

19分にクリアミスからCKにしたのは減点対象も、64分にクロスからオウンゴールを誘発して帳消しに。ただ、クロスの質は高めたい。

22 吉田麻也 5.5

開始直後にあっさり股抜きされ、20分には組み立ての局面で寄せられそうになるシーンも。後半に1ゴールも、守備では小さなミスが目に付いた。

[MF]

7 柏木陽介 5(64分OUT)

ボランチを担う浦和とは違うポジション(インサイドハーフ)で持ち前のパスセンスを活かせなかった。“怖さ”をまるで出せなかった。

8 原口元気 6

速さとテクニックを駆使したドリブルで敵を混乱に陥れた。バーを直撃した12分のミドルに代表されるように、欠けていたのはシュート精度だけだ。

13 清武弘嗣 6.5

43分に絶妙なスルーパスから岡崎の先制点をアシストし、58分には自ら得点。さらに74分にCKから吉田のゴールをお膳立てと、トップ下で結果を残した。

17 長谷部誠 6.5

いずれもゴールにつながった2本の縦パスは評価に値した。勝負どころできっちりと仕事をするところは、ベテランのなせる業だろう。

[FW]

9 岡崎慎司 6.5(73分OUT)

見事なトラップから敵DFの股を抜いて、左足で冷静にフィニッシュ。嫌なムードになりかけていた点で、先制弾の価値は高かった。

15 金崎夢生 6(81分OUT)

前半から攻守両面でガツガツとプレー。後半は清武のゴールをループパスでアシストしたほか泥臭いゴールもあり、らしさを見せた。

交代出場

MF

10 香川真司 5(64分IN)

67分にシュートをだふり、84分には絶好機と思われたヘディングシュートを外した。「結果にこだわる」と言いながら、有言実行ならず。

FW

18 ハーフナー・マイク 6(73分IN)

ヘッドで落として、金崎のゴールをお膳立て。ハリルホジッチ政権下でのデビュー戦で、いきなり結果を出した点は見逃せないだろう。

FW

14 小林 悠 -(81分IN)

終盤の88分にはドリブルから好機を演出しかけた。裏に走り込む意識もあり、後半のアディショナルタイムには鋭いドリブルも披露。

監督

ヴァイッド・ハリルホジッチ 5.5

トップ下を置く4-4-2は、前半に限ればいまひとつの出来。最終的に5-0の大勝も、柏木の起用法には再考の余地ありだ。


取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。

※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。

※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


Yahoo!ニュース SOCCER DIGEST Webより


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