最高の雰囲気を作った途中出場選手の活躍
日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは2日、先制しながらも一度は逆転される苦しい展開となったブレーメン戦で勝利を収め、勝負強さを見せつけた。チームを率いるトーマス・トゥヘル監督は、香川ら途中出場の選手が結果を出したことについて「神の恵みだ」と選手層の厚さを誇った。ドルトムント公式サイトが伝えている。
ドルトムントは1-1で迎えた後半29分、香川がDFエリック・ドゥルムに代わって途中出場した直後に勝ち越しゴールを奪われてしまった。しかし、そのわずか3分後にはDFマルセル・シュメルツァーの左クロスから香川が左足で決めて同点とした。
さらに、後半35分から途中出場したFWアドリアン・ラモスは、わずか2分後の同37分にCKを頭で合わせて、ネットを揺らした。この試合のファーストタッチが貴重な決勝弾となるなど、ベンチスタートの選手が相次いで結果を残した。
二転三転の末になんとか勝利をもぎ取った激戦について、トゥヘル監督はこう振り返った。
「これほどエキサイティングな試合は必要としていなかった。しかし、試合後の(本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクの)雰囲気は壮大だった。これまでの中でも最高の一つと言えるものだった。我々は素晴らしいメンタリティーとクオリティーを見せることができた」
「選手たちに敬意を払いたい」
トゥヘル監督は前半の戦いぶりについて「少しの戦術的なミスがあった」と認めていたが、途中出場の選手が結果を出したことに満足しているようだ。
「信頼できる選手たちを抱えていることはまさに神からの恵みだ。選手たちはピッチに立ちたいと熱望している中で、エゴを捨て、先発でないことに苛立つこともしていなかった。選手たちに敬意を払いたい」
ドイツ人指揮官は、ジョーカーとしてあらためて存在感を見せた香川らスタメンを外れた選手たちがベンチスタートを真摯に受け入れたことなど、その振る舞いについても絶賛していた。
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部
文 text by Soccer Magazine ZONE webより
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