<FCみやぎ>香川選手の移籍金で人工芝改修

サッカー、ドイツ1部リーグのドルトムントで活躍する香川真司選手(27)の出身クラブ「FCみやぎバルセロナ」(仙台市)の練習場に、香川選手の移籍金から育成したクラブに還元される国際サッカー連盟(FIFA)の「連帯貢献金制度」を使った人工芝ピッチが完成した。後輩たちは「次は僕たちが世界を目指す」と張り切っている。


仙台市泉区の泉パークタウンフットサル場内の練習場は、屋外コート(縦40メートル、横20メートル)が3面ある。香川選手が所属した10年以上前から使用する人工芝は、所々めくれ上がるなど老朽化が進んだ。このため3月に全面改修し、クッション性に優れたロングパイル人工芝に張り替えた。

 FCみやぎには、香川選手が2012年にドルトムントからマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)へ、14年にマンチェスター・ユナイテッドからドルトムントに移籍した際に計約5000万円の連帯貢献金が入っており、うち約2100万円を改修費に充てた。

 FCみやぎには現在、中学1~3年の男女約190人が所属。新しいピッチができると早出練習する子どもが増えるなど早速、好影響が出ているという。

 仙台市田子中1年の渡部凌央(りお)君(12)は「転んでも痛くなく、ドリブル、パス、トラップの練習もしやすい。香川選手のドリブルのような個人技を磨き、将来は海外で活躍したい」と目を輝かせた。

 FCみやぎは香川選手にお礼の寄せ書きを贈ることを検討している。香川選手からは「欧州シーズンがオフになる(5、6月)ころにクラブに顔を出したい」との意向が伝えられているという。石垣博監督(41)は「次世代の子どもたちを育てる環境を整えることができ、真司には感謝しかない」と話している。

[連帯貢献金制度]2001年にFIFAが定めた制度。サッカー選手が国際移籍する際、新たに獲得したクラブ側が、その選手が12~23歳まで所属していた各クラブに育成の対価として支払う。移籍金の5%で、12~15歳まで所属したクラブは1年につき0.25%、16~23歳まで所属したクラブは1年につき0.5%を請求できる。香川選手は仙台市八乙女中1年から宮城・黒川高2年の途中までFCみやぎでプレーした。


Yahoo!ニュース 河北新報より


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