初陣は17日の敵地サンプドリア戦
ACミランはシニシャ・ミハイロビッチ監督を更迭し、下部組織の監督を務めていたクリスティアン・ブロッキ氏が昇格することになった。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」はミラン黄金期に控えボランチとして黒子役の活躍を見せていた新監督が4-3-3システムを敷くと予想。17日の敵地サンプドリア戦で初陣を迎える新生ミランで、日本代表FW本田圭祐は3トップの右に入ると予想されている。
シルビオ・ベルルスコーニ会長が10日の夜、ブロッキ監督と会食を持ち、ミハイロビッチ監督の解任とブロッキ氏緊急昇格を決定後、アドリアーノ・ガリアーニCEOはブロッキ新監督と2度会議を行った。そして、ガリアーニCEOは11日午後、ミハイロビッチ監督に電話で解任を伝えたという。
ブロッキ新監督について、「新監督はリスクを負って、自分たちのサッカーをする。それがシルビオを納得させた」とレポートされている。ミラン黄金時代にチームを率い、来季バイエルン・ミュンヘンの監督に就任するカルロ・アンチェロッティ監督と元イタリア代表監督のチェザーレ・プランデッリ氏が新監督の理想だという。
本田により求められる得点への関与
システムは4-3-3システムになる見込みだという。GKは17歳の守護神ジャンルイジ・ドンナルンマ、4バックは右から本田と絶妙な連携を誇るDFイニャツィオ・アバーテ、アレックス、アレッシオ・ロマニョーリ、ルカ・アントネッリで変わらず。3ボランチは右からスロバキア代表ユライ・クツカ、中央には18歳のイタリア人司令塔、マヌエル・ロカテッリが大抜擢されると予想。左にはアンドレア・ベルトラッチが入り、主将のリッカルド・モントリーボはスタメンから外れると大胆な予想がされている。
3トップは右から本田、コロンビア代表FWカルロス・バッカ、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラが入ると予想されている。
この4-3-3システムは昨年10月17日の第8節トリノ戦からミハイロビッチ監督が導入していた。局面打開力とスピードに欠ける本田は先発から外され、ジェノアに放出されたアレッシオ・チェルチという本職のウインガーが右ウイングに入っていた。また、その当時の本田の低評価には攻撃時にゴールに絡む仕事が少ないことが常に指摘されてきた。3トップの一角に入る以上は、得点へ関与するプレーが強く求められることになる。
本田は攻守に安定感を増す4-4-2システムにシフト後、昨年12月のフロジノーネ戦から公式戦17試合先発出場を果たしていた。“鬼軍曹”と呼ばれた指揮官から適正なしと判断された右ウイングで、ブロッキ新監督の指導の下、本田は輝きを放つことができるだろうか。
Yahoo!ニュース サッカーマガジンゾーンウェブ編集部
●文 text by Soccer Magazine ZONE webより
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