リヴァプール、大逆転で打ち合い制す…香川先発のドルト下してEL4強進出

ヨーロッパリーグ準々決勝セカンドレグが14日に行われ、リヴァプールと日本代表MF香川真司のドルトムントが対戦した。香川は先発出場を果たしている。

 古巣対決に燃えるユルゲン・クロップ監督が率いるリヴァプールは、ファーストレグで1-1と引き分け、アウェーゴールを奪い、本拠地に戻って来た。同試合でケガを負ったイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが欠場となった一方、中盤にはドイツ人MFエムレ・ジャンやイングランド代表MFジェームズ・ミルナーらが起用された。また、前線ではブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ、同FWロベルト・フィルミーノ、ベルギー代表FWディヴォック・オリジがスタメン出場を果たした。

 一方のドルトムントは、準決勝進出へ向けて得点を奪うことが絶対条件となる。ファーストレグで出番がなかった香川に加え、ドイツ代表FWマルコ・ロイスやアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアン、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンらが先発起用された。

 試合開始5分、早くも試合が動く。ドルトムントが自陣でボールを奪い、一気にカウンターを仕掛ると、ゴンザロ・カストロの浮き球のパスからオーバメヤンがボレーシュートを放った。これはGKシモン・ミニョレが何とか反応するが、こぼれ球をムヒタリアンが右足で押し込み、ゴールネットを揺らした。

 さらに9分、ロイスのスルーパスを受けたオーバメヤンがエリア内に進入。そのまま右足を振りぬくと、ボールはゴール右上へ突き刺さり、追加点を挙げた。

 2点のリードを許したリヴァプールは17分、ディフェンスラインの裏へ抜け出したオリジが、エリア内で右足を振りぬいた。しかしこれはDFにブロックされ、得点とはならない。

 25分には、ショートコーナーからのクロスボールにフィルミーノが頭で合わせるが、枠をとらえることはできなかった。

 3点目を狙うドルトムントは36分、ロイスとのパス交換からオーバメヤンがエリア内で右足のシュートを打つが、ボールは枠の右へ外れる。

 さらに43分、ムヒタリアンが右サイドからクロスを上げると、香川が右足で合わせるが、これはGKミニョレが落ち着いてセーブした。結局、ドルトムントがリードを保ったままハーフタイムを迎える。

 後半開始直後の48分、リヴァプールはジャンのスルーパスで抜け出したオリジがGKローマン・バイデンフェラーの股を抜くシュートを放ち、1点を返した。

 しかし57分、ドルトムントが再びリードを広げる。最終ラインからボールを持ち運んだマッツ・フンメルスのパスを受けたロイスがエリア左から右足でシュート。ボールはゴール左下へ吸い込まれた。

 66分、再びリヴァプールが1点を返す。ミルナーの落としを受けたコウチーニョがエリア外の密集からミドルシュートを放ち、ゴール右下へ突き刺した。

 勢いに乗るリヴァプールは77分、CKからママドゥ・サコがヘディングシュート。ボールはゴールに吸い込まれ、同点に追いついた。

 後半アディショナルタイム1分、ついにリヴァプールが逆転する。ミルナーがエリア右から上げたクロスにデヤン・ロヴレンが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。

 直後に試合はタイムアップ。リヴァプールが4-3でドルトムントを下し、2試合合計5-4となり準々決勝突破を決めた。

 なお、リヴァプールの次戦は17日、プレミアリーグ第34節でボーンマスと対戦。一方のドルトムントは同日、ブンデスリーガ第30節で日本代表DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVと戦う。

【スコア】

リヴァプール 4-3(2試合合計:5-4)ドルトムント

【得点者】

0-1 5分 ヘンリク・ムヒタリアン(ドルトムント)

0-2 9分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)

1-2 48分 ディヴォック・オリジ(リヴァプール)

1-3 57分 マルコ・ロイス(ドルトムント)

2-3 66分 フィリペ・コウチーニョ(リヴァプール)

3-3 77分 ママドゥ・サコ(リヴァプール)

4-3 90+1分 デヤン・ロヴレン(リヴァプール)

Yahoo!ニュース SOCCER KINGより


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