14日に行われたヨーロッパリーグ(EL)準々決勝セカンドレグ、リヴァプール対ボルシア・ドルトムントの一戦は、4−3でホームのリヴァプールが勝利した。2試合合計5−4で、リヴァプールがベスト4に進んでいる。ドルトムントMF香川真司は先発出場で先制点の起点となり、77分に交代した。
週末に行われたシャルケとのルールダービーを“Bチーム”で臨んだことが批判されたドルトムントは、香川が“Aチーム”入り。先発メンバーががらりと変わる中、シャルケ戦に続いて先発の座を勝ち取った。
そのドルトムントは、最高のスタートを切る。5分、自陣右サイドでリヴァプールがミスによりボールを失うと、ドルトムントがカウンター。中央でボールを受けた香川はいくつかの選択肢がある状況で、右へパスを出す。これを受けたカストロがゴール前に浮き球を入れ、オーバメヤンがボレー。これはGKに止められるも、こぼれ球をムヒタリャンが押し込み、早速アウェーゴールを手にした。
ドルトムントはたたみ掛ける。9分にはロイスのスルーパスを受けたオーバメヤンがペナルティーエリア右からシュート。ゴール右上の難しいコースに決めて、リードを広げた。
残り約80分で最低3ゴールが必要になったリヴァプールは、ドルトムントが攻撃の手を緩めたこともあり、攻める時間が長くなる。15分すぎからチャンスが増えた。特にオリジが決定機に絡んでいくが、あと一歩のところで決まらず。
すると、ドルトムントは30分すぎにまたチャンスをつくった。32分にはカストロが中盤を持ち上がり、右サイドへ展開。ピシュチェクがえぐって折り返し決定機となる。だが、飛び込んだオーバメヤンの手前でGKミニョレが触り、押し込むことができない。
リヴァプールは後半の立ち上がりに反撃開始。48分、細かいパスをつないで中央を切りひらき、エムレ・カンがスルーパスを出す。これを受けてGKと1対1になったオリジが股を抜いて、1点を返した。
このゴールでアンフィールドが活気づくが、ドルトムントは57分、ロイスがそのムードを変える。サコがつくったディフェンスラインのギャップをロイスが見逃さず、フンメルスのパスを受けてペナルティーエリア左から右足のシュートを決めた。
だが、リヴァプールはまだ諦めない。66分、ミルナーとのワンツーで前に上がったコウチーニョがペナルティーエリア手前から右足のシュートを決めて再び1点差とすると、さらにリヴァプールが攻撃を続ける。
77分、香川が交代した直後のCKで、ついにリヴァプールが追いついた。左からのCKにニアでサコが合わせて3−3となる。
アウェーゴール差で優位に立っているのはドルトムント。しかし、流れはリヴァプールという緊張感のある時間が続く。
そんな中でドルトムントが何とか耐えていたが、アディショナルタイムにドラマが待っていた。
91分、右サイドの低い位置からFKを得ると、ゴール前への長いボールを入れず、右サイドのスペースに転がしてスタリッジが受ける。ペナルティーエリア右に走ったミルナーがパスを受けて深い位置からクロスを入れると、ファーサイドで競り勝ったのはロブレン。ヘディングシュートを叩き込み、ついに逆転に成功する。
ドルトムントは残り時間で攻めたが、独特の雰囲気となったアンフィールドの興奮を抑えることはできず試合終了。リヴァプールが劇的にベスト4進出を決めた。
Yahoo!ニュース GOALより
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