DFBポカール準決勝で3得点に絡み、決勝進出に導く
日本代表MF香川真司は、20日のDFBポカール準決勝ヘルタ・ベルリン戦で先発フル出場を果たした。チーム2点目となるMFロイスへのアシストを含む、全3得点に絡む活躍でチームを3-0の勝利に導き、決勝進出に大きく貢献した。香川の活躍を米メディアも高く評価。「美しいアシスト」とロイスへのラストパスを称賛している。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
リーグ戦、UEFAヨーロッパリーグ(EL)と合わせて公式戦4試合連続スタメンとなった香川。リーグ戦では最近3試合で2得点1アシストをマークし、17日のハンブルガー戦ではドリブル突破で相手GKの退場を誘発している。そんな好調ぶりを、この試合にも持ち込んだ。
前半20分にはMFムヒタリアンのスルーパスを受けた香川が右サイドからクロスを送ると、一度はクリアされかけるも走り込んだMFカストロがミドルシュートを決めて先制。後半30分にはカウンターから再び右サイドを抜け出した香川のグラウンダークロスを、ロイスが右足で合わせて追加点を決めた。さらに同38分には中央でボールを受けた香川がロイスに縦パス。ロイスの完璧なお膳立てから、最後はムヒタリアンが無人のゴールに押し込み、試合を決定づけた。
香川は10点満点で7点と合格点を手にしている。寸評では「香川は終盤の美しいアシストで、ロイスにいかにパスでお膳立てをするか、を思い出させた」と指摘。香川のアシストで追加点を決めたエースだが、このパスが後半38分のムヒタリアンのゴールの呼び水になったと分析している。「日本人はヘルタの中盤とDFラインの間で最高のプレーを見せた。試合を通じて起点となり続けた」と絶賛されている。
指揮官の信頼を取り戻した”小さな魔法使い”
最高点は強烈なミドルシュートを決めたカストロに加え、シュメルツァー、フンメルスのDFコンビが9点を手にしている。1得点1アシストのロイス、MFバイグルが8点で続き、香川はムヒタリアン、ラモス、ベンダーと同じ7点だった。
10日間で4試合という強行日程で全試合先発出場を果たした香川は、どの試合でも目覚ましい活躍を見せている。今季後半戦に突入後、レギュラーの座を失った”小さな魔法使い”だが、再びトーマス・トゥヘル監督の信頼を取り戻したようだ。
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部
●文 text by Soccer Magazine ZONE webより
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