本田先発のミラン、19位フロジノーネ相手に3失点…終盤のPK弾で辛くもドロー

セリエA第36節が5月1日に行われ、日本代表MF本田圭佑が所属するミランとフロジノーネが対戦した。

 ヨーロッパ(EL)出場権獲得にわずかな望みを残す6位ミランは、5位のフィオレンティーナが今節引き分けで試合を終えたため、白星を納めれば勝ち点差を4に縮めることができる。前節のヴェローナ戦から2名を変更し、DFクリスティアン・サパタに代わってDFアレックス、FWジェレミー・メネズに代わってFWマリオ・バロテッリを起用。本田は2試合連続で先発に名を連ねた。対する19位フロジノーネは残留を争う17位カルピを5ポイント差で追いかけている。今節カルピが敗れたため、なんとしても勝ち点を獲得して差を詰めたいところだ。

 試合は開始早々にフロジノーネのゴールで動く。敵陣で奪ったボールを素早く攻撃に繋げると、エリア手前中央でボールを受けたルーカ・バガニーニが右足でミドルシュートを放つと、これがゴール左下に決まった。

 追いかける展開となったミランは17分、本田が蹴った左CKがゴール前にこぼれると、カルロス・バッカが右足で蹴り込んだが、DFにブロックされてしまった。24分にもエリア内でスルーパスを受けたバッカが右足でシュートにつなげたが、再びDFにブロックされてしまう。

 攻め続けるミランは29分、左サイドを駆け上がったマッティア・デ・シリオが左足でクロス。ファーサイドの本田がバイシクルで合わせたが、惜しくも枠の上に飛んだ。その後もセットプレーやミドルシュートで相手ゴールを脅かしたミランだが、GKフランチェスコ・バルディの好守もあり、追いつくことができない。

 すると前半終了間際の44分、ゴールまでやや距離のある位置でFKを獲得したフロジノーネは、キッカーのオリヴァー・クラグルが左足で思い切って狙う。低い弾道の強烈なシュートがゴール右下に突き刺さり、スコアは2-0となった。このままアウェーのフロジノーネが2点のリードでハーフタイムを迎える。

 後半立ち上がりの47分、ミランはデ・シリオがミドルシュートを放つと、ボールがエリア内で相手DFの手に当たりPKを獲得する。ところがこれをバロテッリがGKバルディに止められ、絶好のチャンスを逃してしまった。

 それでも直後の50分、ミランは本田からのスルーパスでエリア内右に抜け出したイニャツィオ・アバーテがグラウンダーで折り返すと、これをGKがキャッチミス。ゴール前にこぼれたボールをバッカが難なく押し込んで1点を返した。

 だが、詰め寄られたフロジノーネが54分に突き放す。GKが前線にロングボールを放り込むと、DFアレックスがクリアミス。裏に抜けたボールを拾ったフェデリコ・ディオニージがGKとの一対一を制してゴール右隅にシュートを沈めた。

 再び2点のビハインドを背負うこととなったミランは64分、本田を下げてルイス・アドリアーノをピッチへ送り出す。さらに73分にはアバーテとの交代でルカ・アントネッリを投入。すると直後の74分、右からのCKをアレックスが折り返し、ゴール前のアントネッリが胸トラップからバイシクルで狙う。このシュートがゴール中央に決まり、ミランがまたも1点差に詰め寄った。

 追いつきたいミランは78分にホセ・マウリを下げてメネズを投入した。3-2のまま終盤に入った後半アディショナルタイム2分、ミランに絶好のチャンスが訪れる。エリア内でクロスボールに対応したDFがハンドを犯し、この日2つ目のPKを獲得。これをメネズがゴール左下に決め、土壇場で試合を振り出しに戻した。試合はこのまま3-3で終了。なんとか追い付いたミランは連敗を逃れたが、5位フィオレンティーナとの差を縮めるチャンスを逃す痛恨のドローとなった。なお、本田は64分まで出場した。

 次節、ミランは7日に敵地でボローニャと、フロジノーネはホームでサッスオーロと対戦する。

【スコア】

ミラン 3-3 フロジノーネ

【得点者】

0-1 2分 ルーカ・バガニーニ(フロジノーネ)

0-2 44分 オリヴァー・クラグル(フロジノーネ)

1-2 50分 カルロス・バッカ(ミラン)

1-3 54分 フェデリコ・ディオニージ(フロジノーネ)

2-3 74分 ルカ・アントネッリ(ミラン)

3-3 90+2分 ジェレミー・メネズ(PK)(ミラン)

SOCCER KINGより


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